トラッキング現象

 トラッキング現象とは、コンセントに差し込んだプラグの周辺に綿ぼこりや湿気などが付着することにより、差し込みプラグの刃の間に電流が流れ、微妙なショートを起こして表面に炭化経路、すなわちトラックが形成され出火する現象をいいます。

 トラッキング現象の火災は、コンセント部分で発生することから見つけにくく、夜間や不在の時に発生した場合、発見が遅れ思わぬ被害になる場合があります。

 トラッキング現象による火災を防ぐためには、コンセントに差し込んだままのプラグにほこりなどが付いていないか、点検・掃除をすることが大切です。

       
トラッキング現象により炭化したコンセントとプラグ
コードやプラグ
  • プラグを抜く際は、コード部分を持って引っ張らないで、プラグ本体を持つようにしましょう。
  • コードが家具などの下敷きとなったり、押し付けなどにより傷つけないようにしましょう。
  • コードを束ねたり、ねじれたままの状態で使用しないようにしましょう。
トラッキング現象

 冷蔵庫やエアコンなどの常にプラグを差し込んであるコンセントでは、定期的にプラグを抜いて、ほこりをためないように掃除しましょう。

電気製品など
  • 使用する前に、取扱説明書をよく読みましょう。
  • 使用していない電気製品のプラグは、コンセントから抜いておきましょう。
  • 漏電遮断機を設置しましょう。