けが人や急病人が出たとき

大出血があるとき

直接圧迫止血法
 きれいなガーゼやハンカチなどを傷口にあて、手で圧迫します。
大きな血管からの出血を片手で圧迫しても止まらないときは、両手で体重を乗せながら圧迫止血をします。
 感染防止のためにビニール袋やゴム手袋などを利用して、血液に直接触れないように注意します。

止血帯法
 手足の太い血管損傷による出血で、直接圧迫止血法では血が止まらないときは、止血帯(3㎝以上の幅の広いものと約30cmの棒)を使って止血します。
 止血帯は30分に1回ゆるめて血流を再開し、出血が続いていれば、再び止血します。

骨折をしたとき

 骨折部に副子などをあてて、安静にします。
 副子は骨折部の上下の間接を含めて固定します。長さと十分な硬さ、幅があるもの(丈夫なダンボールでも代用できます)を使います。副子と体の間には、必ずタオルなどの当て物を入れておきます。

炎天下で倒れたら

 風通しのよい涼しいところへ運んで衣服をゆるめ、水平もしくは上半身を高めに寝かせます。
 意識がないときは、気道確保の体位をとらせ、場合によっては、人工呼吸などの手当てをします。
 意識があり、吐き気、けいれんなどがなければ、冷たい水で全身の皮膚をふいたり、水枕で頭を冷やします。

やけどをしたら

 水道水などの流水ですぐに冷やします。衣服は脱がさずに患部に直接強い水圧をかけないようにすることが大切です。多量の水がない場合は、清潔な布を水で浸して患部にあてて冷やします。氷で冷やしてはいけません。
 十分に冷やした後は、細菌感染を防ぐために滅菌ガーゼや清潔な布で患部をおおいます。このとき、脱脂綿のような繊維の細かいものは使わないこと、水ぶくれをつぶすと細菌感染の原因になるので、つぶさないように注意してください。